Xml
XML (eXtensible Markup Language) の概要
XMLはデータを構造化して記述するためのマークアップ言語で、1998年にW3Cによって策定されました。HTMLに似たタグ形式を使いますが、主な目的はデータの保存と転送です。
XMLの主な特徴
- 拡張可能 - 独自のタグを定義できる
- 自己記述的 - データとその構造を同時に表現
- プラットフォーム非依存 - 異なるシステム間でデータ交換可能
- 階層構造 - 木構造でデータを表現
基本的なXML構文
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<本棚>
<本>
<タイトル>XML入門</タイトル>
<著者>山田太郎</著者>
<価格 通貨="円">2800</価格>
</本>
<本>
<タイトル>XML応用</タイトル>
<著者>佐藤花子</著者>
<価格 通貨="円">3500</価格>
</本>
</本棚>
XMLの構成要素
- 宣言 (
<?xml ...?>
): XMLバージョンやエンコーディングを指定 - 要素 (
<タグ>...</タグ>
): データを囲む - 属性 (
<タグ 属性名="値">
): 要素の追加情報 - テキスト内容: 要素内の実際のデータ
- コメント (
<!-- コメント -->
)
XMLの用途
- 設定ファイル(Androidのレイアウトファイルなど)
- Webサービス(SOAP, RESTのデータ形式)
- ドキュメント形式(Office Open XML, EPUBなど)
- データベース間のデータ交換
- RSSフィード
関連技術
- DTD/XSD: XML文書の構造を定義するスキーマ言語
- XSLT: XML文書を変換する言語
- XPath: XML文書内をナビゲートするクエリ言語
- DOM/SAX: XMLをプログラムで処理するAPI
XMLは柔軟性が高い反面、JSONに比べて冗長であるため、近年ではJSONが使われる場面も増えていますが、多くのシステムで依然として重要な役割を果たしています。