Skip to main content

Csv

CSVファイルは、データを表形式で保存するシンプルなテキストファイルです。コンマで区切られた値という意味の「Comma-Separated Values」の略で、様々なアプリケーションやシステム間でデータをやり取りするための標準的な形式として広く使われています。


CSVの基本構造

CSVファイルは基本的に以下のような構造をしています。

  • 行と列: 各行がデータの1つのレコード(例:1人の顧客、1つの製品)を表し、各列がそのレコードのフィールド(例:名前、年齢、価格)を表します。
  • 区切り文字: 各列のデータは通常、コンマ(,) で区切られます。これが「Comma-Separated」の由来です。ただし、セミコロン(;)やタブ(\t)など、他の文字が使われることもあります。
  • ヘッダー: 多くのCSVファイルでは、データの最初の行がヘッダー行になっており、各列が何を表しているかを示すタイトル(例:id, name, email)が記述されています。

CSVファイルの例

以下は、customers.csvという名前のCSVファイルの簡単な例です。

id,name,email
1,山田 太郎,yamada.t@example.com
2,佐藤 花子,sato.h@example.com
3,田中 一郎,tanaka.i@example.com

この例では、

  • 最初の行がヘッダー行で、idnameemailという3つの列があることを示しています。
  • 2行目以降がデータ行で、それぞれの顧客情報がコンマで区切られています。

CSVの利点と用途

利点 💾

  1. シンプルさ: 特殊なフォーマットを必要とせず、メモ帳などのテキストエディタで簡単に開いて編集できます。
  2. 汎用性: 表形式のデータを扱うほとんどすべてのソフトウェア(スプレッドシート、データベース、プログラミング言語など)がCSV形式をサポートしています。
  3. 軽量: データのみを保存するため、ファイルサイズが小さく、効率的に転送や保存ができます。

主な用途 📊

  • データのエクスポート・インポート: データベースやスプレッドシートからデータをCSVとしてエクスポートし、別のシステムにインポートする際によく使われます。
  • データ分析: プログラミング言語(PythonのPandasライブラリなど)でCSVファイルを読み込み、データ分析を行う際の一般的な形式です。
  • 設定ファイル: 簡易的な設定情報を保存するためにも使用されます。