Json
JSONは、JavaScript Object Notationの略で、軽量なデータ交換フォーマットです。人間にとっても読みやすく、機械にとっても解析しやすい形式が特徴で、Web APIのデータ送受信など、様々な場面で利用されています。
JSONの基本的な書式ルール
-
オブジェクトは中括弧
{}
で囲む- キーと値のペアをセットで記述します。
- 例:
{ "key": "value" }
-
キーはダブルクォーテーション
""
で囲む- キーは必ず文字列でなければなりません。
- 例:
"name"
-
値は以下のいずれかの型をとる
- 文字列 (string):ダブルクォーテーションで囲みます。
"value"
- 数値 (number):整数または浮動小数点数。
123
,3.14
- ブーリアン (boolean):
true
またはfalse
- 配列 (array):角括弧
[]
で囲み、カンマ,
で要素を区切ります。[1, 2, 3]
- オブジェクト (object):中括弧
{}
で囲みます。{ "key": "value" }
- null:値が存在しないことを示します。
null
- 文字列 (string):ダブルクォーテーションで囲みます。
-
キーと値はコロン
:
で区切る- 例:
"name": "山田太郎"
- 例:
-
複数のキーと値のペアはカンマ
,
で区切る- 最後のペアの後にはカンマを付けません。
- 例:
{ "name": "山田太郎", "age": 30 }
具体的な書き方の例
1. 単純なオブジェクト
{
"name": "山田 太郎",
"age": 30,
"isStudent": false
}
2. 配列を含むオブジェクト
{
"bookTitle": "JSON入門",
"author": "JSON太郎",
"tags": ["プログラミング", "Web開発", "データフォーマット"]
}
3. オブジェクトの配列
[
{
"id": 1,
"name": "商品A",
"price": 1500
},
{
"id": 2,
"name": "商品B",
"price": 2500
}
]
注意点
- コメントは使えない:JSONの仕様ではコメントは認められていません。
- シングルクォーテーションは使えない:キーも値も必ずダブルクォーテーションで囲みます。
- 末尾のカンマに注意:配列やオブジェクトの最後の要素の後にカンマを付けると、構文エラーになります。
JSONは非常にシンプルなルールで構成されているため、初心者でも比較的簡単に習得できます。これらの基本的なルールを押さえておけば、JSONデータを読み書きできるようになるでしょう。
EBNFによる表記例
まとめ
データ交換には、JSONのような標準的なテキスト形式が適しています。JSONは、どのシステムでも広くサポートされており、特別な処理なしで簡単にデータをやり取りできます。
一方、JSONBはデータベース内部でのみ利用する形式であり、データ交換には向いていません。外部とやり取りする際には、JSONBをJSONに変換し、JSONとして送信するのがベストプラクティスです。