Yaml
YAMLは、"YAML Ain't Markup Language"の略で、人間が読みやすいデータシリアライズ言語です。設定ファイルやデータ交換などによく使われます。
YAMLの基本的な書き方
YAMLの最大の特長は、インデント(字下げ)を使ってデータの構造を表現することです。
1. キーと値のペア
- キーと値はコロン
:
で区切ります。コロンの後ろには半角スペースが必要です。 - 例:
key: value
name: 山田太郎
age: 30
2. リスト(配列)
- ハイフン
-
と半角スペースを使い、リストの各要素を記述します。 - 各要素は新しい行に書きます。
fruits:
- apple
- orange
- banana
3. 辞書(オブジェクト)の入れ子
- インデントを使って、辞書の中に辞書を入れ子にします。
- 子要素は親要素より2つ以上の半角スペースでインデントします。
person:
name: 山田太郎
age: 30
address:
city: 東京
prefecture: 東京都
JSONとの違い
YAMLは、JSONのスーパーセット(上位互換)として設計されました。基本的なデータ構造は同じですが、YAMLはよりシンプルで読みやすいのが特徴です。
- 引用符の省略: 文字列は通常、引用符なしで記述できます。
- コメント:
#
でコメントを記述できます。 - インデント: インデントを使って階層構造を表現するため、括弧(
{}
や[]
)が少なくなります。
サンプルのYAMLファイル
以下は、複数のユーザー情報を含むYAMLファイルの例です。
# ユーザーリスト
users:
- name: alice
id: 101
roles:
- admin
- editor
- name: bob
id: 102
roles:
- viewer
YAMLは、そのシンプルさと読みやすさから、DockerやKubernetesなどの設定ファイルとして広く利用されています。